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書き初め大会

書き初め大会の様子

野球では「一球入魂」、サッカーでは「一蹴入魂」という言葉があります。10日(木)田平北小学校の教室・体育館には、子どもたちの「一筆入魂」の姿がありました。毎年恒例「書初め会」の開催です。文字どおり手にする鉛筆や筆に魂を込め、一心不乱に白い紙に対峙する子どもたち。白い紙に描き出されたその文字は、まさに子どもたちの心を表しています。今年もすばらしい作品が出来上がりました。「書初め」とは、年のはじめに1年の抱負や目標を書く正月の行事ですが、その起源はとても古く、平安時代の宮中行事に由来すると言われています。江戸時代に寺子屋の普及により庶民にも広まり、明治時代に入ると学校における教育の一環として取り上げられるようになりました。「書初め」には、字の上達を祈願するという意味もあり、1月中旬に神社やお寺などで行われる「どんど焼き」という火祭りの中で、書初めを燃やし、その炎が高く舞い上がると字が上達するとも言われています。しかしながら、現代社会におけるパソコンやICT機器の普及発達により、文字を書く機会が失われつつあります。これはとても残念なことです。そういう私も、「一筆入魂」どころか、キーボードに向かい、このお便りを「一打入魂」で作成しております。「指でボードを押せば文字が出てくる」・・・大変便利な世の中になりましたが、便利な世の中と逆行して失われているものは人の「心」です。数十年前、私は担任の先生から「文字は、その人の人柄を表すものだよ。文字を見れば、書いた人がどのような人か、すぐわかるんだよ。」と教えられました。また、先生は続けてこうもおっしゃられました。「だから、文字は鉛筆や筆で書くのではない、『心』で書くものなんだよ。」・・・と。田平北小では、鉛筆や筆を手にして、文字を書くことを大切にしていきます。やれスマホだ、メールだ、ラインだ・・・とコミュニケーションの手段が大きく様変わりを見せる現代だからこそ、心を託した文字を通して相手に思いを伝えていくことを見失わないようにしていきます。この「書初め会」は子どもたちに「文字を書くこと」の意味や意義を考え、見つめ直させるよい機会となりました。一人一人の子どもたちの心が込められた力作は、来週から校舎内に展示されます。18日(金)の授業参観の折にご覧ください。

お問い合わせ先

田平北小学校

電話:0950-22-9239

FAX:0950-57-0020

(受付時間:午前8時30分~午後5時15分まで)

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