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平戸市「少年の主張」大会 最優秀賞受賞

6月12日(日)平戸市文化センターで「少年の主張」大会が開催されました。

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中部中学校の代表は農業が大好きな松山大希さん。「僕の夢」について、熱く語りました。

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「僕の夢」

                                     平戸市立中部中学校 三年 松山大希

 「明日、雨の降らんならよかばってんねえ。」と教室から空を仰いで僕はつぶやく。明日は田の草刈りをする予定だ。

 僕の夢は、平戸で米作りをすることです。

 皆さん、「農業」という言葉にどんな印象を持っていますか。僕は、楽しい、そしてやりがいのある仕事だと思っています。

 僕の家は、米作り農家です。農作業のほとんどを、父、高校生の兄、僕、小学生の弟で行っています。米作りは収穫するまでの半年間に、たくさんの作業があります。

 六月上旬に種まきをし、田おこし、代かきをします。そして、六月下旬、機械で田植えをします。機械が植え残したところは、僕たちが手で植えます。それから十月中旬まで、草刈りや農薬の散布をします。稲の穂がたわわに実る姿を思いながら、僕は一生懸命に草を刈ります。こうして、黄金色の田んぼになるのです。

 十月!農家の一大イベント!収穫です。コンバインを使って一気に米を刈りとっていきます。刈り取った稲は乾燥させ、もみすり、精米をしてようやく米の出来上がりです。

 僕たち兄弟三人は機械の操作から手作業まで役割を決めて働きます。田んぼではほとんどしゃべることもなく黙々と働きます。でも、この時間が、僕はこの上もなく楽しいと感じるのです。そして、収穫を無事に迎え、家族で食べる新米のおいしさ。これこそが米作りのやりがいです。

 ところで、僕は父から農業の話をよく聞きます。その中で、平戸市の農業人口は、年々減少し、後継者のいない農家と耕作放棄地が増えていると聞きました。そこで、僕は、将来兄弟で農業法人を設立し、後継者のいない田んぼを預かり、これ以上耕作放棄地を増やさないようにしたいのです。そして、初夏には緑の早苗が風にそよぎ、秋には黄金色の稲穂が輝く田んぼが平戸に広く広がったらどんなにか素敵だろうと想像します。

 また、これからはテクノロジー、ICT,AIが農業にも活用される時代です。兄は高校でドローンの操作を学んでいます。ドローンによる農薬散布。インターネットによる情報収集をはじめ、他県、外国の農家や消費者との交流もますます盛んになることでしょう。僕は、将来の米作りを考えるととてもワクワクします。

 このように、家族で米を作り、それを腹いっぱい食べ、将来を思い描くことができる僕は幸せです。

 しかし、僕は、「大人になって、米を作るということだけでいいのだろうか」と考えることがあります。そう考えだしたのは、SDGs持続可能な開発目標の中に「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」というのがあることを授業で学んだからです。これらは、貧困や飢餓状態にある人たちが世界にはたくさんいるということです。

 同じ時代、同じ世界に生きていながら、腹いっぱい食べられる僕と、飢餓に苦しむ人たち。この両者をつなぐことに、僕の夢「米作り」を役に立てることはできないでしょうか。

 将来僕の作る米が、おなかをすかせている人たちを少しでも笑顔にできるかもしれないと僕の夢は膨らむのです。

 僕の夢は平戸で米作りをすること。

 そして、僕は米作りを通して、持続可能で豊かな社会づくりに、参加できる大人になります。

 

松山家男

一緒に米作りをしている家族とともに最優秀賞受賞を喜びました。

8月24日の県大会に向けて、さらに夢を膨らます大希さんでした。

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FAX:0950-28-0026

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