幸橋
国指定重要有形文化財「幸橋(さいわいばし)」 Vol.12-1
当地に橋が架かる以前は、城下とお城の往来は船か陸地を大きく迂回するしかなく、たいへん不便であったといわれています。そのため1669年、松浦家29代鎮信(天祥)により木製の橋が架けられました。このときついた名前が幸橋と言われています。
しかし経年の使用により崩壊したため強固な橋が望まれ、1702年に松浦家30代棟(雄香)の命により、地元の石工たちによって石造の単アーチ橋が完成しました。この架橋の技術は豊前という名の大工が、和蘭商館建造に携わって覚え、その技術を地元の石工に伝授したものと伝えられています。
そのため別名オランダ橋とも呼ばれています。また、この橋を架ける前に、試作品として造られたのが紺屋町に残る法音寺橋といわれています。
強固な石造による橋も、長年の利用により傷みが見られるようになり、昭和55年から3年をかけ修復が行われ、現在に至っています。
名称 | 幸橋(さいわいばし) 別名:オランダ橋 (長さ19.8m、幅5.2m、石造単アーチ橋) |
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種別 | 国指定重要有形文化財 |
指定年月日 | 昭和53年1月21日 |
所有者 | 平戸市 |
所在地 | 平戸市岩の上町 |
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