甲子夜話
県指定文化財「甲子夜話(かっしやわ)」 Vol.14
第34代清(静山)は、学問を奨励した大名として知られ、隠居後は江戸に滞在し、江戸幕府大学頭林述斎と交流していました。彼の勧めにより、文政4年(1821)霜月甲子の夜より原稿を起こしたとされ、これをとって同書の表題が付けられたとされています。天保12年(1841)に82歳で没するまで、278冊、約7000項目について書き継がれました。
静山直筆による正本は所在不明ですが、第35代熈(観中)による副本が嘉永6年(1858)に完成していたことがわかっており、これが現在まで伝わっています。
副本についても14冊欠損が見られるため、これを補うため写本を含めて指定されています。
内容は当時の社会情勢、風俗、地理、狐狸妖怪まで広範囲におよび、挿図も極彩色に富み数多く描かれているのが特徴です。
名称 | 甲子夜話(かっしやわ) |
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種別 | 県指定文化財 |
指定年月日 | 平成17年3月25日 |
所有者 | 松浦史料博物館 |
所在地 | 平戸市鏡川町 |
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