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胴丸・具足

文化・スポーツ

国指定文化財(工芸品)「紺糸威肩白赤胴丸(こんいとおどしかたしろあかどうまる)」 Vol.20-1

「胴丸」と呼ばれる鎧は、徒歩で戦う武士のためのものであり、馬上で戦う武士の身につける「大鎧」と呼ばれる鎧のように兜や大袖はついていませんでしたが、戦い方の変化により南北朝時代以降には「胴丸」に兜や大袖がつけ加えられたとされています。本品が制作されたのは、室町時代と推定され、兜と大袖は後の時代に付け加えられたものです。

胴の威毛は白、赤、白で、これに合わせ大袖も同様にていねいに仕上げられています。県内に鎧の国指定文化財(工芸品)はほかになく、貴重なものです。もともとは大友宗麟が所有していましたが、松浦家第26代鎮信(法印)に贈られ、代々受け継がれたものです。

胴丸・具足

文化財詳細情報
名称 紺糸威肩白赤胴丸(こんいとおどしかたしろあかどうまる)
種別 国指定文化財(工芸品)
指定年月日 昭和63年6月6日
所有者 松浦史料博物館
所在地 平戸市鏡川町

県指定有形文化財(工芸品)「資始具足一領(すけはるぐそくいちりょう)」 Vol.20-2

「具足」と呼ばれる鎧は、鉄砲や集団戦で戦うために考えられたものです。「大鎧」や「胴丸」にはない小具足と呼ばれる、顔面、のど、脛などを守る防具が付け加えられ、全身を防御する意識が伺われます。

また、兜も敵味方の区別がわかりやすい様に今までにない形のものが製作されています。本品も兜の後立には白熊が付けられ斬新なものとなっています。
資始具足は松浦家第29代鎮信(天祥)が製作しましたが、経年により傷んでいたものを松浦家第34代清(静山)が修復し愛用したとされています。胴部に書かれた文字の「資始」や次に紹介する「大哉」は、易経本義・上彖伝(儒教の本)の「大哉乾元万物資始乃統天」から採られたとされています。

文化財詳細情報
名称 資始具足一領(すけはるぐそくいちりょう)
種別 県指定有形文化財(工芸品)
指定年月日 昭和43年4月23日
所有者 松浦史料博物館
所在地 平戸市鏡川町

県指定有形文化財(工芸品)「大哉具足一領(たいさいぐそくいちりょう)」 Vol.20-3

松浦家第29代鎮信(天祥)が製作し、愛用したとされる「具足」です。胴に書かれた「大哉」は山鹿素行の書であると伝えられます。兜には意匠を凝らし、前立には銀の蜻蛉(別名:勝虫)をつけ、鍬形の台には銀で松浦家の家紋である梶の葉の紋をつけています。

文化財詳細情報
名称 大哉具足一領(たいさいぐそくいちりょう)
種別 県指定有形文化財(工芸品)
指定年月日 昭和43年4月23日
所有者 松浦史料博物館
所在地 平戸市鏡川町

お問い合わせ先

文化観光商工部 文化交流課 文化遺産班

電話:0950-22-9143

FAX:0950-23-3399

(受付時間:午前8時30分~午後5時15分まで)

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