祝!世界文化遺産登録(登録決定イベントの様子)
第42回世界遺産委員会が世界遺産一覧表へ記載することを決定
以下、文化庁報道発表から抜粋
決定時刻
現地時間 6月30日(土曜)午前11時50分
(日本時間 6月30日(土曜)午後5時50分)
資産名
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
構成資産
原城跡、平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)、平戸の聖地と集落(中江ノ島)、天草の﨑津集落、外海の出津集落、外海の大野集落、黒島の集落、野崎島の集落跡、頭ヶ島の集落,久賀島の集落、奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)、大浦天主堂
世界遺産委員会における決議要旨および主な審議内容
<決議要旨>
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を評価基準(ⅲ)の下に「記載」する。
主な審議内容
- ユニークで傑出した歴史を語る価値のある世界遺産であり、記載を強く支持する。イコモスと締約国との優れた協力の結果であり、他国の手本となる良い取り組み例である。
- 無形の要素も色濃い本資産の保全には、地元住民や自治体の努力が不可欠である。
- イコモスからの勧告に示されているように、各構成資産の特性に配慮し、適切な収容力(キャリング・キャパシティ)および観光の管理についてさらに取り組みを継続されたい。
パブリックビューイングの開催
インターネットで中継されている世界遺産委員会での審議の様子を、博物館・島の館(平戸市生月町)で視聴するパブリックビューイングを開催しました。会場には、約80人の市民が訪れ、感動の登録の瞬間に立ち会いました。
登録決定の節目を祝い、生月町山田地区の「かくれキリシタン信者」の皆さんが、構成資産になっている中江ノ島のことを唄った「サンジュワン様の唄」や「ダンジク様の唄」「ぐるりよざ」などの唄オラショを披露しました。
潜伏キリシタン関連遺産の価値は、信者の皆さんが継承してきた想いが土地に宿ったものであるといえます。平戸地域に残る世界的にも貴重な伝統文化は、世界文化遺産登録をきかっけにさらに注目を浴びています。
春日集落で、丸尾山をライトアップ
今も「丸尾さま」と呼ばれ、春日集落で大切にされている「丸尾山」は、発掘調査でキリシタン時代(16世紀頃)の墓地がみつかった小高い丘です。当時、十字架がたてられていたと考えられています。
世界文化遺産登録を祝い、一夜限りのライトアップを行いました。
当時たてられていた十字架をイメージしたサーチライトの光の柱に、訪れた来場者は「とても美しく感動した」と話してくれました。
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