生涯学習の推進

なぜ生涯学習なのか

「学歴社会」の弊害の是正　【学歴から学習歴重視へ】

「学歴社会」は、偏差値編重、評価の単一化、知育編重などの弊害を連鎖的に生み出して、子どもたちから学ぶ喜びや遊ぶ楽しさを奪い、学校教育体系全体を荒廃させる大きな要因となったといわれています。また、社会においては、学歴よりも何を学んできたかという学習歴が重要視されてきています。

「社会の成熟化」に伴う学習需要の増大への対応

「所得水準の向上」、「自由時間の増大」、「高齢化の進行」などに伴い、生涯の各時期、生活の各領域において、多様な学習意欲や需要が高まってきています。
また、物質的な生活の豊かさが増し、国民の生活水準が向上するにつれて精神的な豊かさに対する要求が一段と高まりつつあります。

「社会・経済の変化」に対応するための学習の必要

「科学技術の進歩」、「情報化の進展」、「国際化の進展」などによる社会・経済の変化は、知識、技術、情報体系の発展と再編成を促し、産業構造、就業構造を絶えず変化させており、こうした中で新たな学習需要が生まれてきています。

平戸市が目指す生涯学習とは

生涯学習とは、人々の社会生活における様々な営みにかかわることがらを対象としており、「あらゆる学習活動」がその範囲に含まれます。社会教育および学校教育はもとより、生産や消費、防災や環境にかかわる学習をはじめ、ボランティア活動や社会福祉活動、企業内学習活動、スポーツ・文化活動などのあらゆる学習活動を生涯学習と捉え、一生涯学ぶことといった考え方だけではなく、人々が学習を通して、その成果を生かし、よりよい人生、よりよいまちづくりにつなげていくためのものです。
そのために、本市でも市民の多種多様な学習に対応できる環境整備や学習機会の充実を図りながら、「市民が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される」生涯学習社会の実現を目指します。