フグ中毒の防止
フグ中毒の防止について
フグの素人調理は絶対にやめましょう
動物性自然毒の中でもっとも多く発生し、死亡率が高いフグの毒は、テトロドトキシンと呼ばれる一種の神経毒で、その強さは、青酸カリの約1,000倍もの猛毒です。この毒素は、無色・無味・無臭で水に不溶で、加熱に対しても強いという恐ろしいものです。
肝臓(きも)や卵巣(まこ)は絶対にダメ
フグの毒は、主に肝臓や卵巣にあることは一般的によく知られていますが、皮や筋肉などに含まれるフグも多数あります。
フグを食べてこんな症状がでたらすぐ病院へ
摂取量によっても差がありますが、通常、30分から3時間までに、 口唇、舌、手指のしびれが始まります。その後、頭痛、腹痛、嘔吐などの中毒症状が表れ、重症の場合は、歩行起立困難、言語障害、呼吸困難などを起こして死に至ります。
フグの毒力には個体差がある
フグは、同じ種類でも季節や生息海域によって、毒の強さが異なるうえ、個体差が非常に大きいと言われているため、安全に食べるには専門的な知識と経験が不可欠です。
適正に調理されたふぐを食べましょう
- フグは、処理(有毒部位の除去)したものでなければ、一般消費者への販売や授与ができません。
- 長崎県では、「フグによる食中毒防止対策要綱」でフグの処理は「フグ処理者」という資格者またはその立会いのもとで、届出をした「フグ処理施設」において適正に行うよう規制しています。
- 本市は周囲を海に囲まれ豊富な水産物に恵まれていますが、フグには猛毒があるので、調理方法によっては命を落とすことがあることを忘れないでください。釣ってきたフグや、もらったフグを素人判断で調理することは非常に危険です。
- 特に、肝臓や卵巣などの内臓は、フグの種類にかかわらず、絶対に食べてはいけません。フグの調理には、正しい知識と技術が必要です。フグ処理の講習会を受けた人が処理した、信頼できるお店で食べましょう。
ウミスズメ
ハコフグ
ハコフグによる食中毒
- ハコフグの肝臓にはパリトキシンと言う猛毒が蓄積され、肝臓を食べて発症します。
- パリトキシンによる食中毒の主な症状は筋肉痛で、四肢のしびれ感、筋力低下やけいれん、重症例では呼吸困難、ショックや腎障害が報告されており、死亡することもあります。
- 今般の長崎市におけるハコフグのみそ焼きによる食中毒事例のほかに、長崎県内で平成16年に新上五島町、平成19年に五島市でハコフグ科魚類による食中毒事例がありますので、食中毒防止のために、特に肝臓などの内臓は食べないように注意してください。
- ハコフグ科のフグは日本では数種類生息していますが、よく釣れるのはハコフグとウミスズメと言われています。
お問い合わせ
長崎県県北保健所 衛生環境課食品薬務班
平戸市田平町里免1126-1
電話:0950-57-3933
FAX:0950-57-3666
市民生活部 市民課 生活環境班
電話:0950-22-9121
FAX:0950-22-4241
(受付時間:午前8時30分~午後5時15分まで)